駅の研究は、
お困りごとの研究。

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YUKA SAKURAI 櫻井柚夏

PROFILE

JR東日本研究開発センター サービスデザインユニット所属。
「お客さまが利用する様子を見て、責任を持って建築のライフサイクル全体に携わる仕事をしたい」という想いを持って、JR東日本へ入社。無人駅舎の建て替えや品川駅開発などを経て、現在は鉄道利用者の体験価値向上に向けた研究に向き合う。

CAREER

  • 2016/入社1年目

    大宮支社 大宮建築技術センター
    大宮エリアの駅における維持管理やリニューアルなどを担当

  • 2019/入社4年目

    東京工事事務所 品川プロジェクトセンター
    品川駅西口エリアの開発工事における調整などを担当

  • 2023/入社8年目

    JR東日本研究開発センター サービスデザインユニット
    鉄道利用者の体験価値向上に向けた駅環境の研究・実証実験を行う

MY WORK

建築の枠を越えて、
お困りごとに向き合う。

私は現在「JR東日本研究開発センター サービスデザインユニット」に所属しています。ここでは名前の通り、新技術を用いた車両研究や、建造物・土木構造物の耐久性検証、メンテナンスにおける新技術の開発など、鉄道に関わるあらゆる研究を行っています。ここで私は、駅利用者の体験価値を向上させるための研究開発に携わっています。そのうちの一つとして、移動や公共交通機関の利用に困難を抱えている方々に向けて、駅とその周辺設備を改良する取組みがあります。電車というものは、本当に多様な方が利用しています。身体的な障がいを持つ方もいれば、駅の騒音やサイネージの光などによって、目的地に着くまでの間に気分が悪くなってしまう方、またベビーカーを押す親御さんなどもいらっしゃいます。そうした方々のお困りごとをどのように解決するか、日々探っているんです。

私の専門は建築ですが、ここではむしろ建てることよりも、「駅の中で起きている課題を、どのように解決するか」に向き合うことの方が多いかもしれません。駅舎をどう便利にするかを考える一方で、すべての駅舎を一斉に建て替えることは現実的に難しい。なのでハード面での解決に限らず、「ステッカー」「事前のご案内」「案内サイン」など、なるべく実践しやすい方法で、お困りごとを抱える方々をサポートできないか考えています。最近は、「カームダウン・クールダウンスポット」という、人混みで気分が悪くなりやすい方に向けて、駅で休めるスペースをつくるといった実証実験を行いました。他にも、小さなお子さま連れのお客さまが電車に乗る際に、肩身の狭い思いをしないよう、横浜線の車内フリースペースを動物のコンテンツでラッピングする実験も実施しましたね。意外とラッピング一つで、車内が子ども連れの方々を受け入れやすい雰囲気に変わったりするんです。

お客さまのお困りごとも、お客さまに日々向き合う社員のお困りごとも、それらは「課題」として表層化されているのではなく、小さな悩みとして個人の心の中にあったりします。なので社内の声に耳を傾けるために各オフィスと意見交換をしたり、外部企業に依頼して、アンケートや調査を行うことも日常茶飯事です。また、ユニバーサルデザインに関する研究を行っている大学教授にお話を伺ったり、時には他の鉄道会社にヒアリングを行うことも。また、お困りごとを見つけても、「きっとこうしたら解決するはず!」と決めつけて開発を進めてしまうと、実際には求められていないものが出来上がってしまうことがあります。そうならないためには、綿密な検討が大切です。「課題は解決できているか?」「本当に駅で実施できる内容か?」「受け入れてもらえるか?」など、現場のリアルを見つめるようにしています。大切なのは、実施できたかではなく、お困りごとを解消できたかどうか。毎回緊張しながらローンチを迎えていますが、駅の社員や、お客さまに喜んでいただけた時は、実情に合ったものが提案できたと感じられてうれしいですね。 

MY CAREER

駅という建築は、
自分もお客さま。

大学では建築を学んでいました。幼い頃からものづくりが好きだったのと同時に、勉強も好きで、その両方を活かせる仕事はなんだろうと考えて、小学校6年生のころには「建築士になる」と言っていましたね。大学卒業後は大学院に進んで、ずっと建築を学んでいたのですが、そのうちに図面を書き続ける設計士よりも、いろんな人がいる会社の中の建築部門で、いろんな刺激を受けながら、建築を軸足にいろいろ取り組んでいきたいと思うようになっていきました。そこで見つけたのがこの鉄道業界だったんです。

ゼネコンやハウスメーカーは、依頼を受けて家やビルを建てて、その後すぐ次の案件に向き合うことが多いので、その建物がどう使われていくのか、竣工の先を目にすることは難しそうだと感じていました。一方で、駅をはじめとする鉄道会社の建築物は、自分で建てて完成して、お客さまや社員に使っていただいているところを見ることができるんです。また自分も使うことができる。「もうちょっとこうすれば良かったな」とか「こうして良かったな」というのを実感できるし、反省もできます。もし改善点があったら、自社で責任を持って次の改良に活かしていける。なので就職活動の際も、ハウスメーカーやゼネコンは志望せず鉄道系を中心に受けていましたね。鉄道系の建築と言っても、業務の内容は企業によってさまざまです。その中でも、JR東日本は多様な事業を広いエリアで展開しているため、携われる建築も圧倒的に多い。そんな活躍の幅の広さに魅力を感じて入社を決めました。

築100年の愛着を、
新しい駅舎へ。

入社して最初の配属は「大宮建築技術センター」で、駅の維持管理や、部分的なリニューアルを担当していました。約3年の所属期間の中でも特に印象深いのが、設計のコンセプトから最後の工事の竣工まで担当した「豊原駅」の駅舎建て替えプロジェクトです。豊原駅は、大宮支社の北端にある、無人かつ秘境の駅。築年数およそ100年の木造駅舎で、その安全性向上のための建て替えプロジェクトでした。この駅は利用者数こそ少ないですが、地元の小学生が隣町まで通学に使う駅でもありました。なので、親御さんが迎えに来た際、気づけるように。そして安心して過ごせる明るさを採り入れられるように、大きな窓を設置して、外がよく見える駅舎をつくったんです。新しい駅舎にみなさん喜んでくれて。街が主導となって完成セレモニーを開催してくれただけでなく、地元の方々はシンガーソングライターと一緒に「豊原駅の歌」をつくってくださりました。また秘境駅という珍しさもあって、豊原駅をSNSに載せてくれる方もいます。駅についてのコメントもあって、そうした感想を読む度に、地域に貢献できたことが実感できますね。今でも心の拠り所になるような、思い出深いプロジェクトです。

MY VISION

小さな気づきを、
見逃すことなく。

現在の研究開発センターに来る前は、品川駅の開発といった大規模プロジェクトにも携わっていました。大きな案件であればあるほど、関わる人も多く、調整は大変です。しかし、だからこそプロジェクトの中で、あらゆる系統の社員と知り合うこともできるんです。おかげで、今でも困った時や何かあった時に頼れるようなネットワークができていて、これは一つの財産ですね。また建築というのはそもそも、あらゆる立場の方から意見を伺い、それを一つの工事に集約させていくものです。品川の経験があったからこそ、今はこの研究開発センターでも、現場の声やお客さまの声を汲んでいくことができているのかもしれません。大切にしているのは、キーマンになってくれるような「仲間」をつくること。建築にせよ、案内サインの改良にせよ、自分一人が使うものではありません。だからこそ仲間をつくり、多様な視点で一緒にプロジェクトを進めていく。そこは、これからも大切にしたいことの一つですね。

かっこいいだけでは、建築物として不十分。使う方が快適に感じられて、メンテナンスの方法まで考えられていることが、建築のデザインには必要だと思っています。昔、駅の階段を利用している際に、おじいさんが目の前で転んでしまったんです。その時に「駅という空間には、まだまだ課題があるんだな」と改めて実感しました。私が所属するサービスデザインユニットは、モットーとして「誰一人取り残さない駅環境」を掲げています。駅は、本当に多様な方が利用する場所だからこそ、その一人ひとりが使いやすいと思える駅を実現したい。そのために、建築設備だけではなく、サービスや鉄道そのものに、あらゆる方法で向き合っています。建築の社員だからといって、解決方法は「建築だけ」じゃなくていい。駅と電車はいつもセットで利用するものだからこそ、駅での体験だけでなく、移動体験そのものの価値を高めていきたいと考えています。そのためにも、仕事や私生活の中で「おかしいかも」と思ったことを、一つひとつ確実に改善する。そうした小さな発見や改善を、これからも続けていきたいと考えています。

櫻井柚夏の想い

  • 入社当時

    2016

    「建てて終わりではなく、その後も責任を持って携わりたい」

  • 現在

    2026

    「気づきを改善につなげ、すべての方が快適な移動体験をつくりたい」

JR東日本 新卒採用

その想いが、
始発になる。

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