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線路から支える。
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TAKAHIRO TSUKUI 津久井貴大
PROFILE
大宮支社 宇都宮保線センター所属。
学生時代は土木工学科で、地震時に起こる液状化の対策に関する研究を行う。「社会的責任が大きい鉄道インフラメンテナンスに携わり、やりがいのある仕事をしたい」という想いから入社。1年目から保線業務に携わり、現在は軌道工事の発注や監理業務を行うグループの責任者を務めている。
CAREER
-
2012/入社1年目
横浜支社大船保線技術センター
軌道変位、列車動揺に関する業務を担当 -
2014/入社3年目
横浜支社設備部保線課
軌道材料、線路設備モニタリング業務を担当 -
2016/入社5年目
第一建設工業㈱新潟支店柏崎工事所 出向
MTT(マルチプルタイタンパー)など、線路を補修する保守用車のオペレーター業務を担当 -
2018/入社7年目
本社財務部 資材購買グループ
分岐器など、軌道材料の調達業務を担当 -
2020/入社9年目
本社設備部 線路安全・計画推進グループ
各支社・現場を支援する立場で、軌道材料を総括する業務を担当 -
2023/入社12年目
大宮支社 宇都宮保線センター
軌道工事の発注、監理を行うグループの総括業務を担当
MY WORK
「線路のお医者さん」と
例えられる仕事。
私は現在、「宇都宮保線センター」に所属し、軌道工事の発注と監理を行うグループの総括業務を担当しています。保線の仕事は、線路の状態を検査して異常を見つけ、修繕方法を検討した後に、工事によって悪いところを確実に直すという流れで進んでいきます。この一連の流れが、診断・処方・手術の考え方と重なることから、よく「線路のお医者さん」と例えられますね。私のグループでは、その“手術”にあたる工事をパートナー会社である施工会社へ発注することが主な役割となります。
線路メンテナンスには、古くなったレールやまくらぎを新しいものに交換する工事など、さまざまな作業があります。列車が走行している日中では、十分な作業時間が確保できないため、工事の多くは終電から始発までの限られた夜間帯に行われます。場所によっては夜間帯でも貨物列車が運行しており、作業時間がわずか2時間程度のこともあります。そうした限られた時間でも、レール交換であれば、古いレールを切断・撤去し、新品のレールを搬入・接続するところまでを確実に完了させなければなりません。そのため、パートナー会社は、分単位の緻密なタイムスケジュールを組んで工事に臨んでいます。当社としては、工事完了後に契約図書・仕様書どおりの成果物になっているかを確認することも重要な業務であり、この一連のサイクルを着実に回していくことが、線路のメンテナンスそのものだと考えています。こうした中で、私が特に大切にしているのは、工事を担うパートナー会社とのコミュニケーションです。現場で納得して作業を進めてもらうためにも、工事内容の打ち合わせの際には、「どんな想いでこの工事を行うのか」「どう直したいのか」という背景や意図まで丁寧に伝えることを心掛けています。こうした密な対話を積み重ねることで、工事計画の段階から現場視点でのアドバイスをいただけるなど、確かな信頼関係が生まれていると実感しています。
線路メンテナンス工事は、他の建設工事と比べても気を配る点が多く、非常に特殊性の高い仕事です。リスクや制約を踏まえながら工事を進める難しさはありますが、毎日「無事に終わりました」という報告を受けるたびに、ほっとすると同時に、この仕事ならではのやりがいを強く感じています。
MY CAREER
土木への想いを強めた、
震災の経験。
大学時代は、土木工学科に所属し、地震防災を専攻していました。主に取り組んでいたことは、地震が起こった際に発生する液状化の対策に関する研究です。ハード面でどのような対策ができるかを、実験を通して学んでいました。現在のメンテナンス業務にもつながる、未然に被害を防ぐ意識や考え方は、大学時代の研究をきっかけに培われた部分もあります。
そんな大学時代に、東日本大震災が発生しました。被害が落ち着いた後に、研究室で被災地を訪れ、現地調査を行うと、津波による甚大な被害に加えて、タンクの沈下やマンホールの浮き上がりなど、液状化による被害も数多く見られました。そうした現実を目の当たりにして、災害が起きることを想定して、起きる前の備え、特にハード面での対策の重要性を強く意識するようになりました。もともと、卒業後には土木系統の仕事に就くことを志してはいましたが、その想いがより強くなったのは、この震災の経験があったからだと思います。そうした背景から、就職活動はインフラ業界を中心に進め、いろいろな会社を見るうちにJR東日本の社会的な責任や影響力の大きさが印象に残りました。「どうせ働くなら、やりがいを持てる仕事がいい」と考えていたこともあって、そうした環境のなかで鉄道インフラに携われる魅力は、入社する大きな決め手になりましたね。
何百、何千ものパーツで、
線路はできている。
これまでのキャリアの中で大きな転機となったのが、本社の財務部での仕事です。財務部では工事に使う材料の調達業務が中心で、メーカーの方々に「こういうレールが欲しいです」といった形で、直接やり取りをしていました。そうした対外的な業務が多かったこともあり、会社を代表する自覚も強く芽生えました。現場を離れ、保線という仕事がどういう役割を担っているのか、物事を俯瞰する視点を得られたことは、大きなターニングポイントだったと思います。また、メーカーとのやり取りを通して、鉄道工事で使われている材料の種類の多さを、初めて実感しました。例えば、駅構内に列車が入ってくるときに進路を切り替える分岐器には、実は何百、何千ものパーツが使われています。各パーツにも複数の種類があり、組み合わせると相当な数になります。そうした部品を製造しているメーカーは昔に比べると少なくなってきており、信頼関係のもと、お互いに相談を重ねながら一つ一つ調達していくことを、財務部の仕事で初めて知りました。
現場で淡々と工事をするだけではなく、メーカーとの関わり合いも含めて仕事をしていかなければならない意識は今も持ち続けています。財務部で一緒に仕事をした上司や同僚、メーカーの方々とは現在も相談ができる関係が続いており、そうした出会いも含めて、当時の経験は自分にとって大きな財産となっています。
MY VISION
歴史を土台に、
保線の変革を。
これからも、保線の仕事をずっと頑張っていきたいなと思っています。以前、上司から「もし列車が止まって、大事な試験を受けられなくなった学生がいたら、どうすればいいのか」と言われたことがあります。保線の仕事は、列車を走らせるためだけのものではなく、お客さま一人ひとりの生活や人生に直結している仕事です。人口減少や社会情勢が変わり続ける中でも、安全・安定輸送を守り続けることは、鉄道事業者として欠かせない役割であり、大きな社会的責任だと考えています。保線の仕事には、今も人の手に頼っている大変な作業や工事が残っており、そうした現場においては、施工の機械化を進めていくことで、労力の軽減と生産性の向上を図っていきたいと思います。
また、鉄道工事で使われている材料の種類が非常に多くなっている背景には、鉄道会社ごとに仕様が少しずつ異なっているという事情があります。その結果、メーカーの製造効率が下がり、材料のコストが上がってしまうといった課題も生まれています。こうした状況を改善するためには、当社だけでなく、鉄道業界全体で材料の統一化や規格化を進めていく必要があると感じており、将来的にはそうした取組みにも関わっていきたいと考えています。
土木やメンテナンスを目指す学生の方には、鉄道や保線は経験を積み重ねながら成長していく分野だということを伝えたいです。答えが一つではない場面も多く、考え続ける大変さはありますが、先人が積み重ねてきた歴史や知恵を土台にしながら、自分なりの工夫や考えを生かせる面白さがあります。業界研究や専門的な勉強ももちろん大切ですが、あまり固定観念に縛られず、自分の考えを持ってチャレンジしてほしいです。
津久井貴大の想い
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入社当時
2012
「社会的責任が大きい鉄道インフラメンテナンスに携わりたい」
-
現在
2026
「保線の歴史と変革の両方を見据え、業界の未来に貢献したい」