のってたのしい列車
列車に乗った瞬間から、
はじまる観光。
関連事業
- モビリティ
- 生活ソリューション
- IT・Suica
関連職種
総合職
- ビジネスソリューション
- モビリティ(輸送・車両)
- 機械設備
- 土木
- 建築
- 列車制御システム・エネルギー・情報通信
- IT・デジタル戦略
地域総合職
- 地域ソリューション・駅・乗務員
- 車両
- 機械設備
- 土木
- 建築
- 列車制御システム・エネルギー・情報通信
ジョブ型
- 開発・不動産
- Suicaサービス
- データマーケティング
人の流れを生み出し、
地域に活力を。
地域に根ざした企業がつくる、新たな観光の形。
単なる移動手段ではなく、乗ること自体が観光の目的となる列車へ。そうした考え方のもと生まれたのが、JR東日本グループの観光列車「のってたのしい列車」です。三陸の海を眺めながら東北の食材を使ったメニューを味わう「TOHOKU EMOTION」をはじめ、日本海の食と景観を楽しめる「海里」や、標高1375mを走りながら星空や高原の時間に身を委ねる「HIGH RAIL 1375」など、現在13種類もの列車が、その土地ならではの旅の入口となって今日も走っています。
「のってたのしい列車」の歴史において契機となったのは、2011年3月の東日本大震災です。「東日本エリアとともに生きる企業として、何か力になれないか」。そんな社員たちの想いを起点に、観光面からの復興支援および地域活性化を目的として、「POKÉMON with YOU トレイン(2012年)」、「TOHOKU EMOTION(2013年)」、「SL銀河(2014年※)」が運行開始しました。地域の魅力そのものを列車にすることで、人の流れを生み出すと同時に、その地域のことを広く知っていただくきっかけにもなる。それは、話題づくりを目的とした一過性の観光施策ではなく、地域に根ざす企業として、長く地域に活力をもたらすために生まれたプロジェクトでもあるのです。
※ 2023年運行終了。
日本海の絶景と
美食を乗せた列車「海里」。
地域のお店と築き上げた、日本海の美食旅。
「のってたのしい列車」シリーズの一つで、日本海を舞台に新潟駅から山形県・酒田駅まで走る観光列車「海里」。日本海の荒波がつくりだした奇岩を眺望できる「笹川流れ」や、この地域ならではの海・山の恵みを車内で味わうことができます。
「海里」が誕生したのは2019年。当時、新潟県・山形県庄内エリアで開催されたデスティネーションキャンペーンに合わせて生まれたこの列車は、「日本海美食旅(日本海ガストロノミー)」というキャッチフレーズとともに、新潟県と山形県庄内が育んできた食文化を味わえる列車としてスタートしました。下り列車では、新潟・古町花街の老舗料亭による料理を。上り列車では、庄内を代表するイタリアン、アル・ケッチァーノの料理を。海と山に囲まれた土地ならではの食材を活かし、その地域でしか味わえない食の時間を届けています。
地元の料亭やレストランとの協業では、プロジェクトメンバーが直接、「海里」のコンセプトや車内デザイン、1食あたりの予算といった前提条件を共有することから始め、その上で地元食材や郷土料理をどう取り入れるか、どんな器で提供するかといった点まで、双方で話し合いながらメニューをつくり上げました。例えば、料亭やレストラン側から「温かい料理をお客さまに届けたい」という要望が寄せられた際には、車内に温蔵庫やスープジャーを導入して、温かい料理やお吸い物、スープを提供できる環境を整備。列車という制約のある空間でも、食の魅力を損なわない工夫を重ねています。こうして細かな調整を重ねながら、「海里」ならではの食体験を築き上げていったのです。
地域の顔としての、おもてなしを。
接客もまた、「海里」に欠かせない大切な価値のひとつです。単におすすめスポットをご案内するのではなく、その土地ならではの食文化や歴史、背景にまで踏み込んで語ることで、「海里」を降り立った先でも深く旅を味わってもらえるのではないか。そんな議論を重ねながら、常にお客さまの目線に立ち、新潟・庄内の魅力をどう届けるかを考えていきました。立ち上げ時に自ら手を挙げて集まった乗務員メンバーは、自社内の「のってたのしい列車」だけにとどまらず、他社の観光列車にも足を運び、現地で体験したことや、言葉の選び方や間の取り方、接客の距離感を自分たちの感覚として持ち帰り、その一つひとつの積み重ねが現在の「海里」のおもてなしのあり方へとつながっています。海里オリジナルのアナウンスマニュアルの作成や、発車時のお見送り、沿線でのお手振りなど、細部まで丁寧に取り組みながら、地域のみなさまとの連携を通じて、「地域の顔」として末永く運行できるよう、今日も努めています。
星を楽しむ、天空に
いちばん近い列車
「HIGH RAIL 1375」。
高原ならではの魅力を最大限に。
「のってたのしい列車」の中でも、ひときわ異なる輝きを放つ存在が、山梨県・小淵沢駅から長野県・小諸駅を結ぶ小海線の観光列車「HIGH RAIL 1375」。「天空にいちばん近い列車」をコンセプトに掲げ、八ヶ岳連峰の裾野を縫うようにJR鉄道標高最高地点1,375mを走行することが名前の由来でもあります。
「HIGH RAIL 1375」は、当時のプロジェクトメンバーが小海線を分析する中で、他の沿線にはない観光資源の存在に気づいたことをきっかけに立ち上げられました。JR線で最も標高の高い地点を走る路線であることに加え、高原ならではの眺望、日照時間や寒暖差が育む豊かな自然の実り、澄んだ空気が生み出す美しい星空など、多彩な魅力を備えています。
夜の便では、野辺山駅にて途中下車し、星空観察会を実施しています。案内役を務める「星空案内人」は、かつて国立天文台の研究員であったりと星に関わる専門知識を有する地元の方です。専門家から語られる宇宙の成り立ちや、星座の物語に耳を傾けながら夜空を見上げる。そんな神秘的な時間を過ごすことができます。観察会を終えて再び列車へと戻ると、星空案内人がホームで手を振りながら見送ってくれるその光景もまた、旅の記憶として心に残る体験です。
一人旅でも、家族旅行でも。
「HIGH RAIL 1375」の車両デザインも、コンセプトに基づいて設計されています。エクステリアに使われているブルーカラーは「天空」や「宇宙」を想起させる色。見る角度や、光の当たり方によって濃淡が変化する部材を用い、夜空の色の奥行きを表現しています。一方、金属的な質感を活かしたシルバー塗色は「宇宙船」をイメージしたもので、列車でありながら、特別な乗り物に乗り込んだかのような感覚を生み出しています。
内装においては「ギャラリーHIGH RAIL」と呼ばれる半球型ドームが特長の一つです。プラネタリウムのように、天井に投影される映像を通じて星空を学べるほか、宇宙・自然・沿線地域にまつわる書籍が並ぶライブラリーも備わっており、子どもから大人まで知的好奇心を満たせる空間となっています。
座席レイアウトについても、窓の景色と向き合える一人席、会話を楽しめるペアシート、向かい合って過ごせるボックス席を用意し、一人旅から家族旅行まで、お客さまのスタイルに合わせて選べるよう設計しています。昼の便では高原の景色を楽しみつつ、高原野菜など地域を代表する食材を織り交ぜた食事も予め注文することで楽しめます。小海線は、北陸新幹線や中央本線と接続しており、首都圏からのアクセスも良好。誰でも日帰りで、“非日常”に触れられる点も「HIGH RAIL 1375」ならではの体験価値です。
地域の魅力を届け、
日本を豊かに。
地域とともに、走り続ける。
「のってたのしい列車」は、お客さまに新しい観光体験を提供するだけではなく、地域の魅力を多くの方々に知ってもらえるきっかけでもあります。そして、国内だけでなく、世界各国からのお客さまにも、新しい東日本エリアの観光体験を味わってもらいたい。そんな想いを持って、本社や各支社の社員が日々議論を重ねています。
本社では「のってたのしい列車」の全体マネジメントや将来設計を構想し、各支社では運行日の調整に加え、地域と連携したお出迎えやイベント、催し物の企画など、その土地ならではの取組みを日々組み立てています。本社と各支社が持続的に連携することで、地域に活気をもたらし、それが東日本エリア全体にさらなる活気をもたらしていきます。「のってたのしい列車」は、その実現を担うプロジェクトです。地域の魅力を見つけ出し、多くの人に届けたいという志を持つ皆さまとの出会いを、心から楽しみにしています。
PROJECT STORY その他のプロジェクトストーリー
-
技術と人の両輪で、
次世代のあたりまえをつくる。新型山手線
-
鉄道に関わる技術者の、
夢とともに駆け抜ける。ALFA-X
-
精密かつ効率的に。
進化する未来のメンテナンス。スマートメンテナンス
-
その国ならではの、
鉄道文化を育む。鉄道技術のグローバル展開
-
新幹線による、
「魅力」の速達便。はこビュン
-
地方創生を、
産業から始める。6次産業化
-
東京の端っこは、
地方創生の最前線。沿線まるごとホテル
-
アイデアと行動力が切り拓いた、
新幹線直結のゲレンデ。GALA湯沢
-
人生に体験と経験をもたらす
ネットバンク。JRE BANK
-
駅から広がる、身近な物流拠点。
マルチエキューブ
-
社会課題に挑み続ける、
エキナカの診療所。スマート健康ステーション®︎
-
組織づくりからはじめる、
アプリづくり。JR東日本アプリ
-
自然と伴走して目指していく、
カーボンニュートラル。カーボンニュートラル