輸送
高品質な運行を支える、鉄道輸送の要
輸送は、鉄道の運行に関わる仕事です。列車ダイヤの設定や列車の運行管理などを通じて、お客さまに高品質な輸送サービスを提供することを目指しています。



取り組み事例
東京駅から18分、羽田空港アクセス線構想
羽田空港アクセス線構想は、東京駅から羽田空港まで約18分で直通する新路線で、2031年度開業予定です。高崎線・宇都宮線・常磐線方面と直結し、りんかい線・新宿方面との接続も計画中。都内主要エリアのアクセスが向上することで、新たな都市交通の形成が期待されています。
中央線快速にグリーン車導入

中央線快速に2階建てグリーン車を2両連結し、2025年春からサービスを開始。両開きドアや自動回転式座席を採用し、乗降のスムーズさと快適な移動を両立しています。座席には電源コンセント・テーブルを完備し、Wi-Fiやトイレも利用可能。「Suicaグリーン券」により車内改札不要で、目的地まで快適に過ごすことができます。
車両
安全で快適な移動空間の創造
車両の仕事では、開発から設計、製造、メンテナンス、改造まで、ライフサイクルの各段階における情報を活用・フィードバックした車両を提供することで、お客さまが目的地まで移動するための空間をより安全で魅力的なものにしています。



取り組み事例
水素ハイブリッド電車「HYBARI」

JR東日本は、2050年のカーボンニュートラル実現を目指し、水素燃料電池と蓄電池を併用するハイブリッド車両「HYBARI」を開発中、2030年度までの営業運転開始を目指しています。JR東日本・日立・トヨタの技術を結集し、高圧水素対応システムを実現。環境負荷を軽減する次世代インフラとして、水素社会の実現に貢献します。「HYBARI」は未来を切り拓く象徴として、新たな鉄道の可能性を示します。
未来を創る試験車両「ALFA-X」

試験車両「ALFA-X」を活用して次世代新幹線の技術開発を行っています。IoTやAIを活用し、安全性・快適性・環境性能を強化、将来の自動運転も視野に入れた実証実験を行い、北海道新幹線の札幌延伸を見据え、寒冷地対応や騒音・揺れ低減の研究も推進中。10年に及ぶ開発期間とともに未来の鉄道の基盤を築くプロジェクトとして、移動時間の質を引き上げる新幹線を目指します。
輸送
列車の運行(乗務員指導・運行管理)
乗務員指導・育成
お客さまを安全・快適に目的地にお送りする使命を担っている乗務員の、日々の指導やシミュレータ等を活用した訓練の実施、また企画部門における安全に列車を運転するためのルールづくりや、サービス品質向上施策の企画など、乗務員の技能・サービス向上に取り組んでいます。
運行管理(指令)
災害や事故などの異常が発生した際に、状況を把握して瞬時に的確な判断を下し、安全を確保しながらその後の運転計画を策定、お客さまへの影響を最小限に抑えるべく指示を出すなど、輸送品質を維持するための輸送サービスの司令塔を担っています。
計画業務
輸送計画(ダイヤ作成)
数々のデータからお客さまの動きを分析し、設備などのさまざまな制約条件をクリアしながら、お客さまや沿線地域のニーズに沿った列車ダイヤの計画を行っています。
輸送計画(中長期)
お客さまのニーズを開拓できる中長期的な輸送計画を策定し、それを実現する車両の取替計画や配置・運用、新造・廃車計画を行っています。
車両運用計画
列車の運行に必要な車両の充当や車両の検査・清掃箇所の調整を行います。また中長期的な計画として、車両の老朽取替の計画を策定しています。乗務員運用計画、列車の運行に携わる乗務員(運転士・車掌)の行路の作成も行います。
運転設備計画
お客さまが安全・快適に列車をご利用頂くために必要な設備の整備や改修の他、会社の施策を実現するために必要な運転設備・乗務員設備の整備、改修を担っています。
設備投資計画
将来の輸送計画を着実に実施していくために、列車の安全に関わる設備や列車運行に関わる設備の中長期的な設備投資計画の策定を担っています。
研究開発
乗務員支援システム開発
タブレット端末を活用した乗務員への指示伝達・情報提供システムの開発や、列車が遅延した際の乗務員による運用変更のサポートシステムの開発を行っています。
次世代指令業務支援システムの開発
AIなど新たな技術を活用し、運行管理業務において社員の判断をサポートするシステムの開発に取り組んでいます。
国際事業
輸送分野における海外案件へ取り組み、当社グループ外に向けた戦略やビジネスモデルの構築を担っています。
車両
メンテナンス
車両メンテナンス
お客さまに安全で安定した輸送と快適な車内空間を提供するため、日々の検査を確実に行うことはもちろん、車両の故障を未然に防ぐ取り組みなどを行っています。また、もし異常が発生した際には、迅速な対応と安全の確保を行っております。
技術管理
車両メンテナンスに関する規定・ルールの管理や教育・訓練を通じた技術力向上の取り組みを行っています。また、お客さまへの安全で快適な車両空間の提供に向け、車両状態やメンテナンスのさまざまなデータの分析、検証などにより、品質管理の徹底に取り組んでいます。
計画管理
車両メンテナンスに関わる人員や修理用の材料、費用などの管理・計画、車両メンテナンス用設備の整備・改修を行い、効率的な車両メンテナンスを支えています。
次世代メンテナンス体系構築
新たな技術を背景としたCBM(Condition Based Maintenance:状態基準保全)の活用による、次世代の車両メンテナンス体系の実現に向けた取り組みを行っています。また、将来より効率的に車両メンテナンスを行うための組織や設備など含めた、全般的な車両メンテナンス体制の構築に取り組んでいます。
改造・新造
車両改造計画
安全性やお客さまサービスの向上、新たな路線での走行、各機器のリニューアルなど、車両の使用後に生じたさまざまな変化に対応させるための車両改造・改良の計画や改造に必要な予算の算定、改造工程の管理などを行っています。
新車新造計画
安全性・快適性の向上や走行する路線に応じたニーズ、また多様化するお客さまのニーズなど、さまざまな要素に応じた車両を新造するために、仕様の取りまとめ、新造に必要な予算の算定や新造工程の管理などを行っています。
車両設計企画・設計管理
新型車両のコンセプトメイキングや仕様策定、詳細設計へのユーザー側の意見反映、また法令などへの適合判断・手続きなどを行い、グループ会社やメーカーと連携しながら、お客さまにとってより良い車両の設計・開発を行っています。線路・架線・信号などに関連する課題については、境界領域の解決に向け他部門と共に検討、解決に取り組んでいます。
車両製造・車両設計
グループ会社を中心に車両のコンセプトや仕様を基に設計(図面作成)を行い、通勤・近郊型車両から新幹線車両・特急車両・気動車など幅広い車種を製造しています。
研究開発
次世代メンテナンス技術開発
より安全で効率的な車両メンテナンスの実現に向けてさまざまな技術革新を活用し、新たな車両メンテナンス技術の研究開発や導入を見据えた取り組みを行っています。
次世代車両・システム開発
サービス向上、競争力強化、鉄道技術全般のレベルアップを目的として、「ALFA-X」に代表されるような次世代新幹線車両や、「HYBARI(ハイブリッド車両〔燃料電池〕試験車両)」のような環境負荷を低減する車両の開発に取り組んでいます。また、ICT技術を活用した新時代の車両システムや無線を利用した新しい列車制御システム、自動運転技術の開発にも取り組んでいます。
国際事業
海外への車両譲渡や海外鉄道事業者へのメンテナンス技術支援を行っています。
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REQUIREMENTS 募集要項
注意点
- 総合職では輸送・車両を中心として、地域総合職では車両を中心として携わります。