現場と二人三脚で、
新幹線車両の品質を。
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YASUFUMI KUROSAKI 黒崎康文
PROFILE
新幹線統括本部 新幹線運輸車両部 車両ユニット所属。
学生時代は人間工学を専攻し、生体計測技術を応用した医療現場で高齢者の身体的な不調を早期に発見するための基礎研究に取り組む。「車両の安全や快適性の仕組みづくりに携わりたい」という想いからJR東日本に入社。長野新幹線車両センターでの現場経験を経て、現在は新幹線の車両品質保証を担当している。
CAREER
-
2016/入社1年目
新幹線総合車両センター
基礎技術教育を受講 -
2017/入社2年目
長野新幹線車両センター
交番検査業務を担当 -
2018/入社3年目
新幹線総合車両センター
社内応募型研修「メンテマスター育成塾」(第6期生)を受講 -
2020/入社5年目
長野新幹線車両センター
車両メンテナンス設備の災害復旧工事、車両データ分析業務を担当 -
2024/入社9年目
新幹線運輸車両部所属
車両品質保証業務を担当
MY WORK
トラブルの芽を摘む仕事。
私は現在「新幹線統括本部 新幹線運輸車両部 車両ユニット」に所属しています。当社のエリアでは、東北・秋田・山形・上越・北陸方面に新幹線が運行しており、私はそれらすべての新幹線に関わる車両品質保証業務を担当しています。
車両品質保証というのは、車両に関わる故障・事故・ヒューマンエラーが発生した際に、原因を究明し、再発防止策を講じることに加え、トラブルを未然に発生を防ぐための取組みを企画・実行する仕事です。
車両のトラブルは、車内空調が効かなくなる、ドアが開閉しなくなるといったものから、機能に問題がないにもかかわらず「異常あり」と誤検知してしまうケースまで、さまざまな種類があります。例えば、センサー不良が原因で誤動作が起きた場合には、同じ不具合を防ぐために、該当箇所だけでなく、他の部位や他車両も含めたセンサーの一斉点検・交換を行います。また、車両の不具合が地上設備に影響している場合もあるので、原因調査は車両系統に限りません。社内の他部門、メーカー、社外の有識者とも連携し、専門的な知見や試験設備を活用しながら調査を進めているんです。そして、車両の些細な変化を早期に察知するためには、現場との密な連携が欠かせません。特に、日々最前線で新幹線車両をメンテナンスしている車両センターの皆さんとは、最も多くやり取りをしています。異常時には365日24時間、調査・修繕が可能な体制を整えてもらっており、そのおかげで迅速な対応が実現できています。また、車両に起因するトラブルが発生した際、初動対応を事前に整えておくことは、運転再開までの時間短縮に直結します。そのため、トラブル発生直後に車掌・運転士・指令員が適切かつ迅速に応急処置を行えるよう、具体的なシチュエーションを想定し、検討を重ねた最適な処置方法を丁寧に説明することも重要な役割です。
お客さまに安心して新幹線をご利用いただくためには、大きな事故を防ぐことはもちろん、どんな些細なトラブルでも原因を確実に究明し、再発防止・未然防止につなげることが不可欠です。そして、万が一トラブルが発生した場合でも、早期に復旧させることが私たち車両担当者の重要な使命だと考えています。
MY CAREER
俯瞰する力を育てた2年間。
1年目は新幹線総合車両センターで基礎技術教育を受講し、新幹線車両のメンテナンス業務全般を一から学ぶ日々でした。その中でも印象に残っているのは、全般検査の業務です。全般検査では、新幹線車両の装置・機器を部品単位で解体し、検査・修繕を行って、再組立・再取付を行います。さまざまな作業を経験することでメンテナンスに必要な基本的な技能を習得することはもちろん、装置の構造や動作原理なども深く学ぶことができ、新幹線車両に関わる技術の奥深さやおもしろさも知りましたね。
2年ほど新幹線車両のメンテナンス業務を経験した後に、社内応募型研修の「メンテマスター育成塾」に参加しました。これは、現場のメンテナンス業務を支える計画業務や車両品質保証業務などをOJT形式で学ぶことを目的に設けられた制度です。2年間のカリキュラムが組まれており、それらの業務を新幹線総合車両センターと新幹線統括本部で幅広く経験したことで、車両メンテナンス業務の本質的な部分を実務を通じて学ぶことができました。検査は何に基づいて実施しているのか、なぜその数値で良否判定しているのか、故障を減らすためには何をすべきか、検査にはどれだけのコストがかかっているのかなど、仕事の全体像や会社施策とのつながりを理解できるようになったことで、全体最適の考え方が養われました。特に、我々が担うすべての業務は、ご利用いただくお客さまの安全や快適性につながるということを強く意識するようになりましたね。
また、研修中に車両設計担当や他部門の社員など、それまでのキャリアでは交わることがなかった多様な人脈も築くことができました。現在も何か困りごとがある際には、電話一本で相談できる心強い仲間に支えられており、そういった人とのつながりが私のキャリアにおいて何よりも大きな財産になっています。
駆けつける速さが、
解決の速さに。
入社してからずっと新幹線の仕事をしていますが、先輩たちからは作業ひとつひとつに社会的責任が宿ることを、口酸っぱく言われてきました。 新幹線って高速で走りますよね。だから、もし部品を一つ付け間違えて、それが走行中に落ちたりすると、運動エネルギーがものすごく大きいので、簡単に言うと銃弾みたいに飛んでいってしまうんです。場合によっては、線路外に落ちることだって考えられるわけで、危険と隣り合わせの作業をしている意識は持ち続けています。なので何かトラブルが起きたときは、現場にすぐに足を運ぶようにしているんです。車両センターに行って、ヘルメットをかぶって現場の人たちと一緒に車両を囲みながら、「ああでもない、こうでもない」とよく議論をしています。車両品質保証業務は、やっぱり現場と離れては成り立たない仕事なんです。机の上だけじゃなくて、その場で一緒に考えることで、初めて見えてくることも多くあります。高い技術力・技能・チームワークを駆使して、真の原因を究明し、効果的な対策を実施することで列車の安全安定輸送に貢献できているところに、車両品質保証業務のやりがいや達成感を感じますね。
今は不具合が起きたときにどれだけ早く動けるかがすごく求められています。だからこそ、自分たちもすぐに現場に行って状況を確認したり、調査もその場でスピーディーに依頼できることが大事で、その積み重ねが課題解決の早さや現場との信頼にもつながっていると思っています。
MY VISION
未来の安全は、今の蓄積。
今ある新幹線が高速化してきた中で、今後どのような不具合や劣化が現れてくるのか、まだ分からない部分があります。車両品質保証を担当している立場としては、そこで得られるデータや知見を丁寧に蓄積していくことが、自分たちにしかできない大切な役割だと思うんです。不具合や劣化の原因を明確にし、今まさに走っている車両はもちろん、次に登場する新しい車両に確実にフィードバックすることで、同じ問題を繰り返さない、安全な高速鉄道の未来が創られると考えています。
また、社会全体で人手不足が深刻化し、従来と同じ検査体制や作業手順だけでは成り立たない場面も増えてきました。だからこそ、センサー技術などを活用して車両の状態を常に把握し、異常が起こる前に予兆を捉えるスマートメンテナンスの仕組みづくりが重要になります。予防的な部品交換や検査にどう結びつけるかを考えていく上で、車両品質保証業務を通じて、現場で多くの故障や不具合に向き合ってきた経験は大きな強みですね。
車両系統って多様な仕事が広がっているんです。私のように車両のメンテナンスに関わる仕事をしてる人たちもいれば、車両の設計や研究開発に関わる仕事をしている人もいます。その中にも電気、機械、材料、信号通信、車両システム、データ分析等、多岐にわたる専門的な仕事があります。さらには、指令員として列車のオペレーションに関わる仕事をしてる人や列車ダイヤの策定に関わる仕事をしている人もいます。今はまだ明確にやりたいことが決まっていない学生の方がいたら、車両系統には得意なことを活かせる場が必ずあるとお伝えしたいです。
黒崎康文の想い
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入社当時
2016
「車両の安全や快適性の仕組みづくりに携わりたい」
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現在
2026
「新幹線の安全を守りつつ、新たな保守の仕組みづくりに挑みたい」