
コミュニケーションから
建築を生み出す。
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ATSUSHI SUGITA 杉田淳志
PROFILE
本社 マーケティング本部 まちづくり部門 品川ユニット所属。
学生時代は建築を専攻し、利用者と対話しながらつくり上げる建築に興味を持つ。2011年に入社。仙台での震災復興などを経て、現在は「TAKANAWA GATEWAY CITY」のプロジェクトマネジメント業務に携わっている。
CAREER
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2011/入社1年目
仙台建築技術センター
福島エリアの設計、工事監督業務を担当 -
2013/入社3年目
仙台支社 設備部工事課
駅建替、観光キャンペーンに向けた駅美化やエコステ等の計画業務を担当 -
2014/入社4年目
東京支社 施設部建築課
大規模地震対策に向けた耐震補強に関する計画業務を担当 -
2015/入社5年目
本社設備部 建築グループ
建築業務全体に関する企画業務、採用業務を担当 -
2018/入社8年目
東京工事事務所 総武・東北開発
千葉駅、松戸駅改良等の大規模プロジェクト推進業務を担当 -
2020/入社10年目
千葉建築技術センター
設計グループの科長として、施策推進や人財育成業務を担当 -
2022/入社12年目
千葉建築設備技術センター
計画グループリーダーとして、将来計画を含めた施策推進業務を担当 -
2023/入社13年目
マーケティング本部 品川ユニット
TAKANAWA GATEWAY CITY開業に向け、主にハード面でのマネジメント業務を担当
MY WORK

「最適解」をつくり上げるための、ふたつの工夫。
総合職・建築の業務としては、プロジェクトの根幹となるコンセプト開発から関わったり、社内外のさまざまな要望や意見を集約し、先々の管理や更新計画まで考えた上で最適解を見つけていく役割が求められます。私は現在「マーケティング本部 品川ユニット」という部署に所属し、「TAKANAWA GATEWAY CITY」におけるまちづくりのうち最初に開業する「THE LINKPILLAR 1」という施設の業務に携わっています。延べ面積46万平米という巨大な建物ですが、それをつくるに際しての計画や設計、工事、施工といったさまざまなフェーズの調整役、プロジェクトマネジメントが私の担当です。また「TAKANAWA GATEWAY CITY」では、100年先の未来に向けたイノベーション創出をめざし、例えば都市OSとロボット連携といった最新技術を活用した取組みを進めています。これらソフトの実装を実現するために、システム設計や動作試験といったハード面での工夫も必要であり、日々新たな知識を学びながら業務を推進しています。
「TAKANAWA GATEWAY CITY」は、当社単独開発では過去最大規模のプロジェクトなので、特に気をつけていることがふたつあります。ひとつ目は「コミュニケーションツールをつくる」ということ。専門用語だけでは意図が正確に伝わらず、小さな誤解が大きなミスにつながる可能性もあります。そのため、誰にでも分かる表現に置き換えたり、図を活用して可視化する工夫をしています。つまり、建築の専門性を活かしながら、各施策の目的を正しく理解し、整理することが重要です。これがJR東日本における建築職の大きな役割であり、インハウスエンジニアとしての難しさ、そしてやりがいでもあります。ふたつ目は、「専門性を結集し最大の効果を生み出すマネジメント」です。大規模なプロジェクトのため、当社としてのこだわりや要望は多くあります。一方で、世界レベルの設計事務所やゼネコンと協働し、それぞれのプロフェッショナルを活かすことも必要。私たち事業者として譲れない点を明確にしつつ、専門性を尊重し提案を融合させることで、より良い建物を創り上げるマネジメントを意識しています。
MY CAREER

「貢献」という喜びの原体験。
私が入社したのは2011年4月、東日本大震災の翌月でした。震源地の仙台は自分の故郷でもあります。だからこそ地元沿線の復旧に関わりたいと希望を出し、無事「仙台建築技術センター」に配属されました。震災で壊れてしまったものを直したり、津波に流されたものを撤去するといった地道な内容が多かったのですが、インフラの復旧に携われていることに、非常にやりがいを感じていました。震災から数年経つと徐々に「復旧」から「復興」へフェーズが変わり、地域に人を呼び込むにはどうすれば良いか、どんな観光キャンペーンを打ち出せば良いかといった内容にまで波及し、やがて駅を建替えるとか、大きな改修をするといった、地元を盛り上げるための業務にまで発展していきました。被災地である地元が元気を取り戻す過程に携わることができた、とても思い出深いキャリアです。
対話から形づくる
より良い建築。

他にも印象に残っている仕事として、入社3年目に担当した山形県「羽前小松駅」という駅の建替プロジェクトがあります。ここは小さいながらも地域の方々に非常に愛着を持たれていた駅だったので、建替の方向性を町の人と一緒に、丁寧に考えていくことにしました。このプロジェクトはどちらかと言うと、収益を生むための仕事というよりは、地方の交通インフラを守るための仕事です。例えば地域の方々を置き去りにした建替を行ってしまうと、地域からの関心は薄れ、車社会の地方ではますます鉄道離れが進んでいってしまいます。そうなるとやがて地方交通の維持という課題に直面してしまう可能性もある。地域の方々と対話を重ね、例えば昔の駅で開催していた音楽イベントが開けるような可変性を持たせたり、地元の方に駅名標を書いてもらったりと、地域とのつながり、言い換えれば愛着や興味関心を維持するための仕掛けを施しました。
実際、駅が完成した半年後に地域の方々との座談会を開く機会があったのですが、その際に「JRはあまりにも組織が大きすぎて、何を言っても話が通じないと思っていたが、今回はそうではなかった」と言われて。嬉しかった反面、もちろん私たちはそんなつもりはないのですが、逆の立場で見るとそう感じられてしまうのが実態なんだと気づかされて。今後手がけるプロジェクトにおいても、地域にしっかり密着して、地域とともにつくり上げる共創意識を強く持ちたいですし、これもまた当社ならではのマネジメントのあり方だと思っています。
MY VISION

社会へ、未来へ貢献する。
入社14年目の今、入社時の想いをもう1段階レベルアップさせたいと考えています。まずは街との境目がないような駅をつくるということ。これに関しては「TAKANAWA GATEWAY CITY」でエキマチ一体の開発として実現している部分でもありますが、技術革新による改札レス化も夢物語ではなくなった今、物理的にも機能的にも境目のない、より自由な駅と街の関係がつくれるのではないかと思っています。もうひとつは当社の建築部門が持っている技術やノウハウで、社会に影響を与えられるような取り組み、例えばインフラメンテナンスという社会的にも大きな課題となっている分野において、これまで数多くのインフラ設備を取り扱ってきた経験とノウハウを、他のインフラ企業にも展開できるような新規事業として提案するということです。これにはより広い視野で社会問題を捉え、外部と積極的につながり、可能性を模索する必要があるでしょう。
私の仕事としては建物をつくることがメインではありますが、コロナ禍を経て思うのが、ハードの価値に加え、そこにどういうソフトを入れていくかということの重要さが高まってきたという感覚があります。なのでソフト、サービスの重要性や強みをしっかりと理解した上で、その価値をさらに高めるハードのあり方を提案し、社会的価値のあるものにしていかなければならないと感じています。学生の皆さんにも、建築の専門技術を持った上でそれによって社会にどんな影響を与えていきたいか、視野を広げて、実社会における建築の在り方を想像しておくと良いのではないかと思います。
JR東日本の建築部門は、地方から東京のど真ん中まで幅広いフィールドを活用し、駅づくりやまちづくりを通して、人々のくらしをつくっています。自分の希望次第でいろんなことにチャレンジできる環境を、楽しめる人が向いているのかもしれません。自分はまさにそのモデルケースのようなキャリアを経験できているので、あらためてそのように思っています。
杉田淳志の想い
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入社当時
2011
「建築を利用する人たちのくらしに貢献したい」
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現在
2025
「建築だけではなく、その中身もともに創造しながらくらしに貢献したい」