「直す」ことの難しさと、
おもしろさ。

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RYOUMA YAMAZAKI 山崎良磨

PROFILE

東北本部 仙台土木設備技術センター 防災・都市戦略グループ所属。
2011年の東日本大震災をきっかけに大学では地震工学を専攻し、自分の生まれ育った東日本に貢献したいという想いから2015年にJR東日本へ入社。現在はメンテナンスの領域で現場と本社をつなぐ役割を担っている。

CAREER

  • 2015/入社1年目

    仙台支社 郡山土木技術センター 検査2科
    検査業務を担当

  • 2019/入社5年目

    仙台支社 郡山土木技術センター 工事1科
    修繕工事、災害復旧工事を担当

  • 2024/入社10年目

    東北本部 仙台土木設備技術センター 防災・都市戦略グループ
    損益予算業務を担当

MY WORK

現場と本社をつなぐ
結び目として。

私は現在、「東北本部 仙台土木設備技術センター 防災・都市戦略グループ」というところに所属しています。鉄道に関する土木構造物の維持管理、ひと言で言えば「メンテナンス」をメインに取り組んでいる部署です。主な課題としては、土木構造物をどう直していくか、取り換えていくかというところ。東北本部管内、つまり宮城・山形・福島の3県の全体像を把握しながら、中長期の修繕計画や設備投資計画を立てています。

業務は日々、色んな方と接しながら進めています。社外だと実際に施工を担当してくださるパートナー会社の方々、社内だと電力、保線、建築を担当する施設部門の同僚たちなんかも。本当に大勢の人が関わりながら、日々メンテナンス業務に取り組んでいます。

沢山の人が関わる領域で特に大変なことと言えば、確実な意思伝達でしょうか。年単位にわたる工事も多くある中で、東北本部としての狙いを明確に提示できなければ、社員やパートナー会社の皆さんとうまく連携できませんし、周りからの理解を得られず、なかなか前に進まないこともあります。誰が見聞きしても分かる目標を掲げて、熱量を高めるための対話がとても大事なんです。

あとは、現場と本社をつなぐ役目も担っていて。職場内の「こうなったら良いのに」という声にちゃんと向き合って、数値や根拠を明確にしながら本社に説明するだとかっていうのも、みんなの仕事をより良くしていくための大事な取り組みだと考えています。

MY CAREER

自然の脅威と
隣り合わせで歩む。

JR東日本を志望した理由のひとつに、災害の存在があります。東日本大震災が起こった2011年、私は工業高校に通っていました。当時から土木の勉強はしていたのですが、震災で完全に意識が変わったんです。「当たり前」が一気に壊れてしまったのを目の当たりにして、安全って自然発生するものではなく、日々の積み重ねで保たれているものなんだと実感して。そんな経験から大学では地震工学を専攻し、社会インフラに携わりたい想いが強まっていきました。高校時代は電車通学だったこともあって、鉄道ってすごく身近な存在で。震災以降、自分が生まれ育った東北地方に貢献したいと考えていたし、使命感ややりがいを感じられる仕事なんじゃないかと思い、JR東日本への志望に至りました。

自分にメンテナンスの基礎を叩き込んでくれたのが、入社1年目に配属された「仙台支社 郡山土木技術センター 検査2科」です。ここでは鉄道に関する沿線の法面や排水設備、鉄道林など、幅広い構造物を管理していました。線路脇の斜面に落石がないか歩きながら点検したりだとか、実際に現場を訪れて、自分の目で見て、触って、修繕すべきところの有無を検査し、必要ならしかるべき計画を立てていくということをしていて。他にも線路の方向に木や枝が伸びていたらついでに切っておくとか、ついでに掃除しておくとか。構造物ってやっぱり寿命があるんですが、そういう細かい手入れをしてあげることで長く使えるようになったりするんです。こういった経験から「メンテナンスって小さなことの積み重ねなんだ」という実感を得て、そうやって鉄道を守っているんだと気づきました。今は東北本部内の土木部門を統括する立場にいますが、1年目の経験があったからこそ判断できることが、今でも沢山あります。

これまでのキャリアで起こった大きな出来事として、2022年に発生した福島県沖地震があります。日頃点検をしていた橋梁や線路が壊れ、列車が走れる状況ではなくなり、東北新幹線は大きなダメージを受けてしまって。これを復旧させるための災害応急工事が始まり、地震が起きた当日から翌日までの期間に初動の点検を行って、どの部分をどのくらい直せば列車が走れるのかを打ち合わせて着工へと至りました。当時は当社の社員もパートナー会社の方々も本当に高い熱量というか、使命感を持って取り組んでいました。東北新幹線の全線運転再開には29日という期間を要したのですが、無事に走っている列車を見た時に感動したことを強く覚えています。

所属も分野も越えた、
仲間の存在。

私のキャリアは一貫してメンテナンスの分野を歩んできたのですが、そんな自分ならではの強みと言えば「経験」と「つながり」かなと思っていて。

ひとつ目の「経験」は、最初に配属された部署で学んだメンテナンスの基本だったり、災害発生から運転再開までの工事発注・監督業務を経て得た仕事を進める力です。これまでメンテナンスのイロハを徹底して経験することができました。

「つながり」については、JR東日本を構成する12の本部・支社・系統の壁を越えた研修が沢山あって、その中で築いた横のつながりを持てていることが大きいです。仕事での課題や悩みって結構みんな似通っていて、そういうものを共有しながらより良い改善につなげられたりするので、すごく助かっていますね。

先日も丁度、2ヶ月間の長期研修がありました。ディスカッション形式のプログラムが多いのですが、例えば、「部下が悩みを抱えているときどう接するか」とか、「JR東日本の企業理念に対して自分たちができることは何か」とか、議論を進めていく中で、人の考え方だったり良いところを沢山学ぶことができたように思います。当社は柔軟なワークショップ形式の研修も多く取り入れていると感じます。そういう経験が東北本部を統括する中で活きているのかなと。

MY VISION

鉄道の「お医者さん」として、
インフラを支え続ける。

自分の持つ大きな使命としてはやはり、安全・安定輸送を引き続き実現していくことでしょうか。あとは自然と隣り合わせの鉄道というインフラを、どのように災害から守っていくか。まだまだ課題は多いですが、人々の生活の基点になれるような鉄道をしっかり支えていきたいなと考えています。

この維持管理にまつわる業務って実は今、注目されているんです。高度成長期に大量に生まれた構造物をどう維持管理すれば長く使っていけるのか考えることは、日本のインフラにおいてはかなり大事なことだと思っています。これまでの業務経験からも、今あるものを直すってすごく難しいと感じていて。対象となる構造物の成り立ちや過去の設計を振り返り、「こういう想定でこの強度のコンクリートを使っているのではないか」みたいなことを調べていかなければならないんです。メンテナンス業務ってよく医療に例えられるんですが、どこがどう悪くて、どう処置すれば一番効果的なのかを、物言わぬ構造物に対して行わなければならない。なので本当に学びが多くて、なにより大きなやりがいに満ちている世界だなと。実際に現地に訪れて、見て、触って、考えるという経験を楽しんでもらえる人に向いているんじゃないかと思いますし、そんな学生さんと一緒に働けるのを楽しみにしています。

山崎良磨の想い

  • 入社当時

    2015

    「自分が生まれ育った東日本の役に立ちたい」

  • 現在

    2025

    「メンテナンス領域から、東日本のインフラを守りたい」

JR東日本 新卒採用

その想いが、
始発になる。

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