
知恵と経験をつないで、
鉄道を守る。
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RYOTA KUROKAWA 黒川亮太
PROFILE
首都圏本部 鉄道事業部 モビリティ・サービスユニット(車両)所属。
学生時代、乗り物のメンテナンスに興味を持ち、「安全な鉄道を提供したい」という想いから入社。車両のメンテナンス業務や運用指令、さらには全社的な車両品質保証を経験したのち、現在は鉄道に携わる各職種の業務効率化に注力している。
CAREER
-
1999/入社1年目
横浜支社 中原電車区
車両のメンテナンス業務を担当 -
2012/入社13年目
東京支社 運輸車両部 総合指令室(運用)
指令室から指示を送る運用指令業務を担当 -
2015/入社16年目
横浜支社 運輸部 車両課
車両品質を保つための施策や社員研修の運営を担当 -
2019/入社20年目
横浜支社 国府津車両センター
車両センター構内の管理業務を担当 -
2021/入社22年目
本社 運輸車両部 車両品質保証グループ
JR東日本に所属する在来線の車両品質に関わる業務を担当 -
2023/入社24年目
首都圏本部 鉄道事業部 モビリティ・サービスユニット(車両)
職種間の効率化や輸送品質向上に関わる業務を担当
MY WORK

知の共有が、
鉄道をスムーズにしていく。
私は現在、「首都圏本部 鉄道事業部 モビリティ・サービスユニット(車両) 」という部署に所属しています。ひと言で「鉄道」と言っても、その中には運転士、車掌、駅員、指令員、車両など、さまざまな職種があります。専門色が強いこともあり、これまでは職種間でノウハウの共有が十分に行われていない部分もありました。そこで私は、各職種が持つノウハウを融合させることで、鉄道業務の効率化や輸送品質の向上を図る取り組みを進めています。
この取り組みの大きな目的は、万が一車両に故障が発生した際の「遅延時間の削減」を図り、サービス品質の低下を最小限に抑えることです。例えば、運行中に車両のドアが故障したとします。その対処を一番熟知しているのは私たちのような車両出身の人間ですが、現場にいる運転士や指令員も知識を持っていれば、従来30分かかっていた復旧作業が5分で終わるかもしれません。つまり、これまであった職種の垣根をなくすことで、お客さまへのご迷惑を最小限に抑えられる可能性を秘めているんです。もちろん、運転士や指令員も自分が扱う車両については基本的な知識を持っています。私の役割は車両のさらに詳しい知識を、分かりやすく伝えること。私自身、指令員や乗務員管理のキャリア経験もあるので、それぞれの目線に合わせたやり方で効率化を目指しています。
MY CAREER

ベテランから学んだ、
車両と向き合う姿勢。
私が入社して最初に配属されたのは、「横浜支社 中原電車区」という部署で、南武線の車両メンテナンスを担当していました。南武線は、川崎から立川までを結ぶ路線で、多くの通勤・通学客にとって欠かせない存在です。そこでの主な業務は、車両の安全を守るためのメンテナンス作業でした。具体的には、車両の床下に潜り込んでブレーキ部品を交換したり、車輪の検査をしたり、台車に油を差したりする仕事です。自動車でいうところのピット作業のようなもので、鉄道車両という大きな相手と向き合う醍醐味がありましたね。
当時の職場は若い社員が少なく、ほとんどが経験豊富なベテラン社員ばかりでした。新人の私にとっては、右も左も分からない環境でしたが、先輩たちはいつも丁寧にメンテナンス技術を教えてくれました。実際の鉄道車両を使いさまざまな検証をしてみたり、故障した部品を分解してその原因をじっくりと調べてみたり。職場の先輩一人ひとりのプロ意識が高く、質の高い車両を提供するために、メンテナンス技術を磨いていたつもりです。言われたことをやるだけではなく、自ら考えて動き、試行錯誤を重ねる毎日。ここで得た経験や学びは、間違いなく今の私の基礎になっていますね。
幅広い経験が、
鉄道を支える力に変わる。

メンテナンス業務の後、私は「東京支社 運輸車両部 東京総合指令室」という部署に異動し、運用指令を担当しました。列車のダイヤが乱れたときや、車両に故障が発生したときに指示を出すような業務です。ここでは首都圏を走る在来線をほぼ全て管轄していたのですが、中原電車区で南武線しか見ていなかった自分としてはとても苦労しました。元々鉄道路線に明るい方でもなかったので、配属前は中央線や常磐線がどこを走っているかもいまいちよく分かってなかったんです。なので、実際にいろんな電車に乗って、走っている場所をイメージできるように何度も足を運びましたね。指令室では運転士経験者が多い中、私は車両出身として配属されたため、運行管理に関わる専門用語などわからないことが多くて人一倍努力する必要があったんです。一方で、車両に関しては自分の得意分野だったので、その知識を活かしてチームをサポートし、緊張感のある現場を全員で乗り越えていきました。
その後は再び車両の仕事に戻り、車両品質を保つための施策や、メンテナンスを行う社員の集合研修などを担当しました。徐々に広い領域で車両に携わるようになって、車両センターで車両運用調整・車両清掃計画・乗務員の点呼など、管理業務にも携わりました。初めて部下社員と向き合ったのもこのときでしたが、管理者だから偉いといった意識は持たず、部下社員の立場に立って一緒に考えるよう心掛けていました。車両を軸としながらも、こうした幅広い経験が、鉄道を支える力を強くしていったと思います。
MY VISION

どこまでも奥深い、
鉄道の魅力。
さまざまなキャリアを歩んだのち、JR東日本に所属するすべての在来線車両の品質に関わる「本社 運輸車両部 車両品質保証グループ」という部署も経験しました。車両故障の未然防止や再発防止対策について本社内で議論して、全支社や車両センターに指示を出すような業務です。こうしてキャリアを振り返ると、車両の細部を見つめるような虫の目から、全地域を俯瞰する鳥の目まで、多岐にわたる経験を重ねてきたと感じます。これからは、培ってきたノウハウを部下たちに丁寧に伝え、車両分野に強い社員をもっと多くしていくことで、毎日の安全をさらに強化していきたいです。鉄道は非常に奥が深く、すべてを理解するには時間がかかります。私もこの仕事に26年携わっていますが、いつも新たな発見がありますし、それこそが鉄道の魅力だと思っています。
また、ひとつのことを極めるキャリアも良いですが、当社では営業や設備、マーケティングといった別の分野にもチャレンジできる機会が豊富にあります。実際に働きながら方向性を変えていくことも大いに歓迎する会社です。ひとつの道を追求するも良し、いろいろな分野に挑戦するも良し。学生の皆さんには、自分が本当にやりたいことを見つけ、柔軟に道を切り拓いていってほしいですね。
黒川亮太の想い
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入社当時
1999
「安全な鉄道を提供したい」
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現在
2025
「車両分野に強い人材を多く育て、移動をより安全で安定したものにしたい」