
工事のバトンをつなぎ、
安全を支える。
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MADOKA YUZAWA 湯澤まどか
PROFILE
新幹線統括本部 上信越新幹線信号通信技術センター所属。
学生時代は電気回路の勉強に励み、その知識を興味のあったインフラ業界で活かしたいと考えJR東日本へ入社。高崎、長野、新潟エリアを中心に、通信設備の保守工事などにおける設計・工事発注の業務を担当している。
CAREER
-
2014/入社1年目
高崎支社 高崎信号通信技術センター
群馬エリアを中心に通信設備の設計や保守を担当 -
2019/入社6年目
高崎支社 設備部 信号通信課
通信設備の工事における計画・企画を担当 -
2023/入社10年目
新幹線統括本部 上信越新幹線信号通信技術センター
新幹線の通信設備における設計業務を担当
MY WORK

安全な運行に欠かせない、
通信を支える仕事。
私は現在「新幹線統括本部 上信越新幹線信号通信技術センター」という場所で、新幹線通信設備の設計業務を行っています。安全安心な運行を維持するために、駅や線路の周辺にはさまざまな通信設備があります。主には、列車と指令の間で情報のやり取りを行うための「列車無線設備」や、風速計をはじめとする「沿線情報監視システム」などですね。それらを問題なく作動させるための保守工事などにおける、設計から工事会社への発注までが私の仕事です。
設計と聞くと、机での作業を想像するかもしれませんが、実は外に出ることも多いんです。最近は、主に担当している高崎、長野、新潟などのエリアに行きますね。設計するためには「どのような状態で設備が設置されているのか」を確認する必要があります。現地に足を運び、自分の目や耳で得た情報を基に机上で図面を書いていくんです。
工事中は、日頃その設備を扱っている方々にさまざまな不便をかけてしまいます。仕事に取り組む上では、そういった方々の立場になって「工事によるメリット・デメリット」を伝えていくことを特に意識していますね。契約した後はスムーズに進んでほしいという思いもありますし、そもそも関係者の理解を得られていなければ、十分な設計書類・契約書類になっていないと思うんです。なので、なるべく工事の障壁は事前に無くしておくようにしています。
MY CAREER

先輩がたたき込んでくれた
「働く」の基本。
最初の配属は、高崎支社の「高崎信号通信技術センター」でした。在来線、新幹線問わず、群馬エリアの通信設備を設計・保守するという、現在の部署とも近い業務に取り組む場所です。
入社してすぐ、とあるベテラン社員が私についてくれることになりました。その先輩は還暦近い年齢だったので一緒に働いたのは2年半ほどの短い期間だったんですが、その期間のおかげで大きく成長できたと思っています。先輩はとても厳しい人で、どんな案件でも自分の言葉でしっかり説明できるまで「まずは自分なりに考えてみろ」って言うんです。ただ、ちゃんと最後まで面倒は見てくれる。私だけの力でやっていけるように、信じて伸ばしてくれていたんですね。仕事の進め方はさまざまなだけに、悪い判断をしたときこそしっかりと駄目だと教えてもらったことが印象深くて、仕事における「考え方の基本」をたたき込んでもらったのかなと思っています。
当時先輩に「今、これをやらないと間に合わないだろ」と言われたことがあって、その言葉がとても記憶に残っています。当然のことですが、あらゆるプロジェクトは期限付きなんです。クオリティの高さや、こだわりももちろん大切。けれど、どんな不測の事態があっても、とにかく締め切りまでに物事を成し遂げることが最優先です。普段、直接的な指示はしない先輩だったからこそ、先輩が何を大切にしているかが鮮明になりましたね。そこから学んだ「目的を忘れずに、やり遂げることだけをまずは考える」という考えは、今でも働く上で特に大切にしています。
スケジューリングは、
チームプレー。

お世話になった先輩の退職後、初めて担当したのが「風速計の一柱二基化」というプロジェクトでした。安全に鉄道を運行させるためには気象情報が必須。風速計はそのための設備なので、列車が通過しない時間帯に工事をしなければなりません。けれど、そのエリアは夜間でも列車が走っている場所だったんです。「列車の間合い時間がこれぐらいだから、これぐらいの時間で設備更新をして…」と、綿密にスケジュールを組まなきゃいけなくて。風速計がどのように列車運行に寄与しているのか、深く理解できていなかったことを痛感しつつ、他職種の方々に話を伺いながら資料をまとめていくなど、慣れない作業が多く大変でした。その一方で、自分たちの保守する設備が、お客さまや社員の毎日をどのように支えているのか意識するようになりましたし、無事に工事をやり抜けたことで、今につながる自信も得ることができましたね。
そこからしばらくして担当した「防災情報システム」の案件も印象に残っています。この案件は、高崎支社エリア全体の気象情報を扱う設備を工事するものでした。繰り返しですが、気象情報をうまく運用できなければ、安全な運行に支障をきたしてしまいます。つまり、工事中はエリア全体で列車を動かせなくなる。限られた時間を上手く使って工事を進めていくためには、運転士の方々や設備メンテナンスを担当する方々をはじめとする、高崎支社管内のほぼ全社員を巻き込む作業調整が必要でした。
とにかく関係者が多いこのプロジェクトを通して思うようになったのは、「関係者がいるからこそ計画的に動いていきたい」ということ。工事に携わるのは自分だけじゃありません。自分が契約した後の工事を監督する人や、自分が企画・調整した業務を担当する人がいたりします。だからこそ、無理のないスケジュールを組むためには、関係者の立場になることが大切だと思うんです。学生時代はラクロスをやっていたのですが、1秒を争うプレーでは仲間との連携が重要になってきます。周りの気持ちを汲みながらテキパキ判断する能力は、そこで養った部分もあるのかもしれません。防災情報システムのプロジェクトを経て、設計は関係者とのチームプレーであることを、より一層意識するようになりました。
MY VISION

安全安心のために、
世代を超えてノウハウを
つなぐ。
この先、DXや機械化が進んでいけば自動化できる作業が増え、人にしかできない「プロセスの判断」などの業務に、私たちはより注力できるはずです。専門分野を担う私に必要なのは、今まで通り変わらない「設備保守の知識」や「経験」だと思うので、そういった設計としての基本を学び続けていくことが大事だなと最近は思っていますね。また、先輩たちが私にしてくれたのと同じように、受け継いできたノウハウを後輩たちに伝えることも重要だと考えています。
大きく変わっていく時代のなかでも、変わらずに「安全安心な運行」を守っていくために、お世話になった先輩たちに誇れる仕事をする。設計に携わる1人の社員として、そんな想いを今は大切にしています。
湯澤まどかの想い
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入社当時
2014
「安全な運行を支えて、電車に乗る人の幸せを守りたい」
-
現在
2025
「乗る人の幸せを守る“安全安心”を、世代を超えていつまでも支えたい」