
JRE BANK
人生に体験と経験をもたらす
ネットバンク。
関連事業
- 輸送サービス
- 生活サービス
- IT・Suicaサービス
関連職種
総合職
- 鉄道事業・生活サービス事業・Suica事業に関わるビジネス戦略
- 輸送・車両
- 機械設備
- 土木
- 建築
- 列車制御システム・エネルギー・情報通信
- IT・デジタル戦略
地域総合職
- 駅・乗務員
- 車両
- 機械設備
- 土木
- 建築
- 列車制御システム・エネルギー・情報通信
ジョブ型
- 開発・不動産
- Suicaサービス
- データマーケティング
JR東日本グループならではのネットバンク。※1
銀行は、もっと身近な存在へ。

私たちの生活に欠かせない存在である「お金」。家賃を払うとき、服を買うとき、マイホームを手に入れるとき。私たちは常に何かしらの形でお金と向き合っています。そのお金を管理し、動かすために必要なもの、それが「銀行」です。これまでの銀行といえば、口座開設やローン申請のために窓口へ行くことが常識とされていましたが、昨今では口座の開設から運用までスマホひとつで行える「ネットバンク」のご利用が拡大しています。当社においても、2024年5月、JR東日本グループブランドとしての初のネットバンクサービス「JRE BANK」をリリースしました。なぜ当社グループがネットバンクサービスを始めたのか。そして、これまで銀行業のノウハウがなかった中で、どのようにして実現へと至ったのか。その背景には、時代による需要の変化や、新たな金融ビジネスモデルの台頭がありました。
JR東日本グループでは、企業理念でもある「すべての人の心豊かな生活」の実現に向けた経営ビジョン「変革2027」を掲げています。2018年のリリース当初は、“駅にお客さまが集まること”を前提とした、列車やエキナカ・商業施設といったフィジカルなネットワークビジネスを中心に描いていましたが、コロナ渦以降それらのご利用の減少もあり、銀行サービスという誰もがご利用になるサービスを通じた接点の強化をより一層早期に推し進める必要が出てきました。とはいえ、銀行をゼロから設立するには、長期にわたる準備期間と莫大な投資を伴ううえに、法令が定める厳格な免許取得が必須。この大きなハードルを乗り越えるために、効率的に銀行サービスを立ち上げることのできる「BaaS(Banking as a Service)」により参入することとしました。「BaaS」とは、既存の銀行の持つ金融システムを活用することで、銀行以外の企業でも銀行サービスを組み込むことができるようになるビジネスモデルです。
※1 銀行代理業の概要
所属銀行:楽天銀行株式会社 銀行代理業者:株式会社ビューカード
許可番号:関東財務局長(銀代) 第475号
取扱業務:(1)預金の受入れ、(2)資金(消費者向け住宅購入資金)の貸付け、(3)為替取引を内容とする契約の締結の媒介
※株式会社ビューカードがお客さまから金銭その他財産の交付を受けることはございません。
人生に体験と経験を。

JR東日本グループにとって、銀行業は全く未知の領域。すでに世の中に存在するネットバンクと同じようなサービスを立ち上げても、金融イメージのない当社グループのネットバンクはお客さまから選ばれづらい。そう考えた私たちは、金融サービスに留まらない、これまで培ってきた鉄道サービスを最大限に活かしたサービスの提供を目指しました。そうして生まれたのが、「人生に体験と経験を。」というサービスコンセプト。一般的な銀行サービスの特典は、金利の優遇や振込手数料の減免など、金銭的な恩恵であることが多いですが、JRE BANKはそれらに加えて、JR東日本路線内の片道運賃および片道料金が4割引となる「優待割引券」や、「JR東日本グループのポイントサービス「JRE POINT」の6,000ポイントを使用し、ランダムに選ばれた4つの駅の「どこか」に向けて往復新幹線を使った旅ができるサービスです。 」のJRE POINT2,000ポイント割引クーポン、普通列車グリーン券を無料でご利用いただけるモバイルSuica限定の「Suicaグリーン券」など、人々の日常を豊かにするさまざまな特典※2を提供しています。例えば、新幹線の片道が4割引となる「優待割引券」が列車による帰省や旅行のきっかけになるかもしれません。また、特典によって浮いたお金で、旅先の特産料理を贅沢に楽しんで頂くなど、JRE BANKを通じてお客さまとそのご家族、周囲の方の心豊かな生活の実現にも貢献できると考えました。同様にグループ会社からもおトクな特典を提供してもらうことで、当社グループが提供するさまざまなサービスのファンを拡大したいと考えています。
銀行という長く利用されるサービスを通じて、移動や旅の魅力を体験していただく。そうすることで、幅広い世代のお客さまと深い関係を築いていくことができると信じています。
※2 JR東日本グループならではの特典についてはこちら
(https://www.rakuten-bank.co.jp/jrebank/campaign/jreg-tokuten/)

デジタルとフィジカルの融合。
今回、「人生に体験と経験を。」という私たちの想いに共感していただき、JRE BANKのBaaS提供元にもなっているのが楽天銀行です。ネットバンクとして豊富な実績を持ち、デジタル分野に強みを持つ楽天銀行と、広大なエリアを有してフィジカルな生活サービスを強みにしているJR東日本グループ。この両者が手を組んだことで、先述のような「デジタルとフィジカルの融合」という新たな価値が生まれました。未知なる領域に挑むときこそ、会社の外へと目を向け、積極的なオープンイノベーションに取り組むことが必要です。お互いの強みを活かし、ノウハウを掛け合わせながら実現されたJRE BANKは、2024年5月のサービス開始からわずか6ヶ月で45万口座を超えるお申込みをいただき、事前の予測を大きく上回る結果となっています。今後は、早期の100万口座開設という目標に向け、さらなるサービス向上と顧客体験の充実に力を注いでまいります。
拡張していく
デジタルプラットフォーム。
一人ひとりに寄り添うサービス開発。※1

JRE BANKはネットバンクサービスでありながら、JR東日本グループのデジタルプラットフォームの強化にも貢献しています。現在、JR東日本グループは1億を超えるSuicaの発行枚数と、月間約3億件に及ぶ電子マネー利用、約570万ものビューカード会員という巨大なユーザーベースを持っています。また、これらのサービスに紐付くJR東日本のポイントサービス「JRE POINT」の会員数は1,500万人に達しました※3。JRE POINTとは、JR東日本グループ共通のポイントプログラムのことで、Suicaやビューカードの利用や、駅構内のショッピングでポイントを貯めることができ、貯まったポイントは、Suicaへのチャージやネットショッピングや提携店舗での支払いにも使うことができます。JRE BANKは、ID連携を通じてグループ全体の購買データを一元的に把握できるこのJRE POINTと、JRE BANK口座の入出金情報を組み合わせることで、子どもからご年配の方まで、幅広い世代のお客さま一人ひとりのニーズに合わせた魅力的なサービスを検討して参ります。
※3 2024年9月現在。
「生活のデバイス」となるSuica。

JR東日本グループは、「モビリティ」と「生活ソリューション」の2軸による成長をさらに加速させるため、新たな中長期ビジネス成長戦略「Beyond the Border」を策定しました。この成長戦略の方向性の1つとして、この2軸にまたがるデジタルサービスのIDを統合し、あらゆるサービスを連携した新たな顧客体験を生む「Suicaアプリ」を開発してまいります。目指すのは交通・決済だけのデバイスであるSuicaから、当社グループのショッピングセンターやTAKANAWA GATEWAY CITYのようなまちづくり、MaaSを起点とした地方創生などとの融合を通じてお客さまのあらゆる生活シーンにつながり、お客さま一人ひとりの心豊かな生活を実現する「生活のデバイス」への進化。この進化の中で、JRE BANKは、この新しいSuicaがつくる生活圏において、決済・金融という経済活動の基盤を担い、拡大を加速させる事業です。歩み始めたばかりのサービスだからこそ、次世代のスタンダードへと向かって、その可能性はまだまだ広がり続けます。
