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KAI YOSHINO 吉野加偉
PROFILE
東京建設プロジェクトマネジメントオフィス 東京プロジェクトセンター所属。
学生時代は建築学を専攻し、津波防災まちづくりの研究に携わる。大学卒業後、「街の玄関である駅建築に携わり、多くの人を幸せにしたい」という想いを持ってJR東日本に入社。東京駅や新橋駅、中野駅をはじめとする、首都圏の駅改良工事などを経て、現在は浜松町駅の改良工事に携わる。
CAREER
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2014/入社1年目
東京工事事務所 東京駅開発
東京駅改良(八重洲口、北通路、丸の内広場、丸の内地下施設)の工事発注等を担当 -
2016/入社3年目
東京工事事務所 東京工事区
新橋駅改良の工事監理を担当 -
2018/入社5年目
東京工事事務所 東京駅開発
浜松町駅改良の設計・工事発注等を担当 -
2020/入社7年目
株式会社JR東日本建築設計 出向
駅ビルなどの発注支援を中心としたプロジェクトマネジメントを担当 -
2022/入社9年目
東京建設プロジェクトマネジメントオフィス PJ推進ⅡUT
中野駅西口開発の設計・工事発注等を担当 -
2025/入社12年目
東京建設プロジェクトマネジメントオフィス 東京プロジェクトセンター
副長として、浜松町駅改良(自由通路・橋上駅舎工事など)の工事監理を担当
MY WORK
楽しむことで、
周りを巻き込む。
私が所属している「東京建設プロジェクトマネジメントオフィス 東京プロジェクトセンター」は、主に東京エリアを中心に土木・建築工事の設計・工事監理等プロジェクト推進を担う部署です。その中でも、私は現在「浜松町駅改良工事」の工事監理を担当しています。近年、開発が盛んに行われている浜松町駅。JR東日本による「ウォーターズ竹芝」をはじめオフィスビルなども多く建てられたりと、駅周辺ではさまざまな再開発が行われています。街を訪れる人はどんどん増えていく中、そうした変化に併せて、駅をより快適に使い続けていただけるよう行っているのが、この改良工事です。駅建築と一般建築で大きく異なるのは、鉄道やお客さまのすぐ近くで難しい工事を行うということ。何より鉄道とお客さまの安全を、そして安定した輸送を確保するために、工事を管理し、円滑に進めるためのスケジュールマネジメントを行うのが私の仕事です。オフィスでの打ち合わせもありますが、基本的には毎日、制服とヘルメットとチョッキを着て浜松町駅の建設現場へ向かっています。
浜松町駅では駅の増強だけでなく、新たな自由通路を架けたり、既存駅舎をリニューアルしたりと、広範囲にわたる改良工事が行われています。中でも、最近携わった駅構内のトイレ新設は印象的な工事でした。私の所属部署には「トイレ研究会」があって、そのアイデアの結晶とも言える場所なんです。例えば、混雑緩和のために洗面とは独立したパウダーコーナーを男性トイレにも設けたり、空港へのアクセス性を踏まえてキャリーバッグ置き場も設けました。また女性トイレには、扉の前まで行かなくても空室状況が分かるモニターを導入しています。さらに、ベビー休憩室は床を柔らかい仕上げ材にしたほか、臭気に配慮した仕上げ材を積極的に採用したりと、お客さまへの愛にあふれるトイレになったと感じています。厳しい工程でしたが、工事が終わり、実際に利用者や駅員が新しい設備を喜んでいる姿を見届けられた時の「やり切った感」は格別でしたね。
この仕事の特徴は、関係者の多さだと思っています。駅部門・土木部門・電気部門をはじめとする社内メンバーに加え、施工会社や設計事務所、区、民間事業者、他の鉄道事業者まで、実に幅広いステークホルダーがいます。だからこそ、予算や工程の調整から、細かな図面の確認、資材の搬入経路の調整といった、多岐にわたる調整業務を責任持って進める必要があるんです。大切にしているのは「やるなら楽しく」ということ。ただ協力をお願いするのではなく、「あの人と関わると、明るく仕事が進みそう」と感じてもらうことで、自然に周りとワンチームになることができます。難題にぶつかった時でも「大変な時こそ一丸となって取り組もう」といった空気感が生まれていく。「建築」という職種は、あらゆる関係者を取りまとめるハブのような存在なんです。信頼は日々の小さなやり取りの積み重ねによって生まれるものだからこそ、気持ちいいコミュニケーションが大切だと感じています。
MY CAREER
白地図とともに各地へ。
大学時代は建築を専攻していました。当初はまちづくりの研究をしていたんですが、東日本大震災をきっかけに、津波や災害避難について考えるようになったんです。鎌倉の海沿いにある高校の出身だったこともあり、海とのくらしが自分にとっては他人事ではなくて。そんな中、大学の教授に教えてもらったのが、白地図にワークショップ形式で色を塗ることで、津波の避難経路を可視化していく「逃げ地図」というツールです。
大学3年生の頃は、逃げ地図を開発した総合設計事務所とともに被災地をはじめとした海沿いの地域に赴き、その土地の方々とのワークショップに勤しんでいました。子どももお年寄りも、みんなで気軽に意見を交わしながら、津波避難に対してのリテラシーを高めることができる。逃げ地図をきっかけに、最適な避難経路として、自宅の土地に新しく道をつくった方もいらっしゃいました。当時、逃げ地図の研究はまだ始まったばかりだったのですが、自分の参画をきっかけに、大学の研究室に逃げ地図が根付いて、今でも活動は拡大し続けています。今振り返ると、この頃から「くらしの役に立つ」という点にも興味を持ちはじめていましたね。
※「逃げ地図」は日建設計の商標登録です。
物語で伝える力と、
先々を見通す目。
これまで、いくつかの部署や現場を経験してきましたが、その中でも特に成長を実感できたキャリアが2つあります。1つ目は、浜松町駅工事の実施に向けた社内外の協議です。5年ほど前、現在担当している浜松町駅工事の発注に向けて、多方面の方々の合意をいただく協議・調整を行っていました。予算の調整が難航する場面も少なくなかったのですが、その時に「物語を構築して説明する力」の重要性に気づいたんです。なんのための工事で、どんなメリットがあって、なぜこの金額になるのかを、相手の立場になって説明する。プロジェクト全体を解像度高く理解しなければいけないため正直苦労もしましたが、多様な関係者に向き合うこの仕事においては、とても大きな学びだったと感じています。
もう1つは、JR東日本建築設計というグループ会社への出向です。ここでは「発注支援」という、工事発注の前段階からプロジェクトをマネジメントする仕事をしていました。施工や工程のリスク、コストの動向など、プロジェクトに潜む課題をできるだけ早期に把握し、先手を打って対処していく仕事です。実はそれまで、スケジュール管理は苦手意識があったんです。でもこの場所で、先々を見据えながら、関係者や全体構造を俯瞰することを学びました。スケジュールを意識しながら、やるべき課題の本質を見つめる。それが「戦略」なんだと初めて腑に落ちた感覚がありましたね。
MY VISION
地域総合職のよき背中として。
最近、「副長」という部下を持つ立場になったんです。これからは先輩として「地域総合職の活躍の幅はこんなにも広いんだぞ」と、後輩たちに背中を見せられたらいいなと思っています。社員の中には、地域住民とコラボレーションして駅名標等をデザインしたりと、クリエイティブなことに挑んでいる人もいます。これまで自分は、あまりそうした取組みはできていなかったので、今後はもっとチャレンジしていきたい。さらにグループ内外への出向にも、機会があれば突き進んで新しい知見を携えたいですね。また、具体的なキャリアで言うと、駅づくりの上流となる企画や調査にも挑戦していきたいと思っています。これからどんな駅が求められるのか、どこに何をつくるべきか。そうしたことを見極める能力を培っていきたいんです。数年後の工事や開業に向けて動くことも少なくない建築の仕事は、人の毎日をつぶさに見つめて、未来のくらしを先回りしてつくることですから。
最後に学生の皆さまへお伝えしたいのは、就活やキャリアを考える上で「まずはぶれない軸を持ってほしい」ということです。自分にとってのその軸は「街の玄関口である駅に携わることで、多くの人を幸せにしたい」という想いでした。どんな進路を選んでも、軸さえあれば道はつながっていく。感謝されたい、誰かの役に立ちたい、そんな想いも立派な原動力になります。あなたならではの想いを軸に、JR東日本の扉を叩いてみてください。
吉野加偉の想い
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入社当時
2014
「駅建築を通して、より多くの人を幸せにしたい」
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現在
2026
「人の声に耳を傾け、未来のくらしに必要な建築をつくりたい」